※この物語はフィクションです。出てくる人物、行為は架空のものです。法律は守りましょう。
僕には彼女がいた。
高校のときから付き合ってる彼女で別れたり付き合ったりを繰り返しているナナちゃん。
名古屋から北海道に帰ってきたのはこのナナちゃんとよりが戻ったのが理由だ。
ナースでしっかり者で、ちょっと天然なところも可愛らしい。
この人と結婚するんだろうなーと思ってる女性。もう26歳になってた。今、思えば若いなと思うけど、当時は結婚しなければ、ちゃんとしなければと焦っている自分もいた。
しかしタイゾウ君と遊ぶようになってから彼女との時間が少なくなっていた。
彼女は大麻に対して良く思っていない。学生のころより大麻に触れることはあり、大麻自体は悪くないことを知ってはいるが、警察に捕まるような物をやる意味がわからないという感じだ。
恐ろしく正論だと思う。
僕がタイゾウ君と遊ぶとなると、またアレやるんでしょーといった感じで良い顔をしない。
僕は嘘をつくようになった。
「タイゾウ君とは遊んでないよ。」「遊んでも吸ってないよ。」
全部嘘だ。
彼女を好きな気持ちはあるけど、どうしてもタイゾウ君とも遊びたい。一緒に大麻を吸いたい。大麻を買いたい。
僕は大麻に依存していた。
大麻を吸って仲間と遊んでいると倍楽しい。
前にも書いたがジョイント(大麻をタバコ状にしたもの)を気の合う仲間で回す一体感は最高の時間だ。
キマッていると、彼女といても最高に楽しい。大好きな彼女がもっと好きになり、優しくなれる。
彼女と遊んでいても隠れて一服。
彼女が嫌がる、大麻を吸うという行為をやめられない。
というかやめる気がない。
そのくらい魅力的なものだ。
お金もかかるし、友達と遊んでばかり。
彼女との結婚はまだまだ遠のいていた。