「これがリアルスノーボーディングっすよ。」
あの腰パン騒動で有名になったバンクーバーオリンピック。8位入賞したハーフパイプ競技決勝で転倒流血したことのコメントを求められた時の一言である。
この時に僕は思いました。この人はオリンピックでメダルを取ることに執着しているわけじゃなく、純粋にスノーボードを楽しんでいるんだなと。
だから国を代表するなんてもちろん思っていないし、自分のスタイルでファッションで、マスコミや他の誰かから批判を浴びても「ちっ うるせーな。」「反省してまーす。」になるんだなと。
超かっこいいじゃん。
11月6日、国母和宏さんが大麻取締法違反の疑いで逮捕された。
アメリカから大麻(ワックス)を郵送したとのこと。
国母さんの住んでいるアメリカのカリフォルニア州では大麻は合法なものである。
最初に紹介した動画は2016年にアメリカのスノーボード誌が主催する年間最優秀ビデオパート賞を受賞した作品だ。
別に大麻が素晴らしいから、こんな滑りができるわけではない。
ただ、こんな世界的な素晴らしい才能が自分の住んでる地域では合法の大麻を吸っていただけなのだ。
本当に危険な薬物なのか?人生を狂わせる麻薬なのか?ただの薬物中毒がこんな滑りができるだろうか?
もちろん日本では違法なことだとは本人も知っていたはずで、家族がある人間としては絶対に許されないことである。日本に持ち込むのは絶対にダメだ。裁かれるのは当然である。
ただ、世界的に大麻が寛容化されている中で、このような才能を悪者に仕立て上げ、家族やまだ小さな子供を不幸にさせることは果たして正しいのだろうか。大麻の害よりも逮捕されることの害の方が大きいのではないか。
この時代遅れの悪法、大麻取締法が見直される日はいつになるのか・・・