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植松聖と大麻

相模原市「津久井やまゆり園」の事件と被告

· 大麻のこと,大麻精神病

2016年に起きた悲惨な事件。

津久井やまゆり園での障害者殺傷事件の犯人である植松聖被告の公判が1月8日から行われている。

事件の内容については書くと落ち込むので省略するが、

 

植松被告の弁護側が主張しているのが

大麻使用により精神喪失していたため責任能力はなく無罪

との主張。。。

対して検察は

計画的な犯行などの理由から精神異常とは認められず、責任能力はある

と、真っ向から対立している。

こういうニュースが流れるとやっぱり大麻は危険だとか、大麻を使用しているからこういう狂気に満ちた犯行をするんだという方がいると思います。

ただその論調は大麻により精神を喪失していたので無罪という植松被告側の主張と同じということです。

全て大麻のせいにして無罪でいいのでしょうか?

 

例えば、お酒で酔っていた精神喪失時の犯行なので無罪というのがありえるでしょうか?

刑法39条

  1. 心神喪失者の行為は、罰しない。

この法律自体が被害者の気持ちを全く汲んでいない。

大麻で精神病になることはありません。

これはもう海外の研究や論文で明らかにされています。

仮に植松被告が精神病だとしても、ただ精神病患者が大麻を使用していたというだけです。

アルコールも摂取していたでしょうし、危険ドラッグも使用していたようです。大麻と病気との因果はわかりません。

刑法39条のいう心神喪失者とは、それこそ重度の知的障害者などの軽微な犯罪にのみ適用されるべきで、仮に植松被告が統合失調症などの精神疾患だとしても、このような知的能力の高い計画的で凄惨な犯行に適用されるべきものではない。

植松被告は自分の犯行に対しての正義、肯定する大義を述べている。

これは確かに病的ではあります。思い込み。自分勝手な妄想。そしてそれを実行する。

はっきり言って勘違い。甚だ迷惑。

被害者には家族がいます。

お前の持論でお前の正義によってお前が人を裁く権利はどこにもない。

被告の身勝手な主張、犯行に怒りを覚えるが、それと同時に、ただ極刑に処すのが良いのかと問われると疑問符が残る。

被告が大麻を使用していようが、いまいが、精神病だろうが、なかろうが、大事なのはそこではない。

私たちは重度障害者の施設、国の方針、現場のリアルをどれだけ知っているのだろうか?

恥ずかしながら、私はこの事件が起きるまで何も知らなかった。というより考えたことがなかった。

重度障害者とは?

どれだけの税金が使われているか、現場の労力、重度障害者の家族のリアル。。。

「生かせておくだけで良い」と国からの障害者手当目的で、一切面会に来ない。何か問題が起きると職員にクレームをつけるという心ない家族もいるようです。

体は大人でも知能は赤ちゃんのままなので、家族でも会話になるわけもなく、どう時間を過ごせばよいかわからず、面会に来てもすぐ帰る方も多いとか。

そういう状況のなか、ご飯からお風呂、排泄まで介護する職員のモチベーションはどこにあるのでしょうか。

もちろん反対に愛に溢れる家族もいると思うし、利用者の成長が励みになり、やりがいもあるといった職員さんもいらっしゃるようです。

植松被告は2012年から障害者施設で働きだして、2016年解雇された後に犯行を起こしています。

検察側の証人として出廷した、元交際相手の女性によると、最初は利用者を可愛いと言っていたり、真面目に働いていたという。

障害者施設で働かなければ、また、障害者施設での環境がもっと違ったら。。。

染色体異常確定で中絶が98% 新型出生前検査

新型出生前検査・・・妊婦の血液を分析してダウン症など3つのタイプの染色体異常が判定できる新しい検査。

日本の医療機関が作るグループが臨床研究結果をまとめたところ、2013年から2017年の5年間で新型出生前検査を行った5万人の内、染色体異常が確定したのは700人。自然に流産した人を除く

出産が可能だった668人のうち人工妊娠中絶を選んだ人は654人で98%だった。

現在の日本で出産前に子供が障害を持っていることがわかると、98%が人工妊娠中絶を選択しているということ。

これは紛れもなく命の選別であり、ナチスの優生思想と何が違うのだろうか。

植松被告の犯行は当然許されるものではなく、被害者、被害者の家族が納得するような判決を下していただきたい。

ただ、人間という者が内面に抱えている本質的なものに蓋をしているだけでは、第二、第三の植松聖を生むだけではないだろうか。

私にも妻がいる。

もし妻が妊娠をして我が子の染色体異常が確定的だった場合、「愛する我が子だから障害を乗り越える」と自信を持って2%の人格者に入れるかというと、、、

答えはわからない。

障害で苦しんでいる方、そのご家族、親身になって障害者施設で働く方々のためにも、2度とこのような悲劇が起きるのを見たくないものである。

初公判では自身の指を噛みちぎろうとしてみたり、24日の公判では「自分に責任能力はある」と自身の弁護側の主張を否定している同被告。

 

精神病なのか精神病を演じているのかわからないが、公判を引き続き注視したい。

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